呼吸と痩身との関係
2012.05.18
からだを一定量空気の入った風船だとたとえると、
吐く息ではその大きさは縮まり、吸う息では更に大きくなります。
自身の体の中で、「太ったな」と感じるときは、
吸う息で一定量の空気に、さらに空気を入れて膨らんだような感覚になります。
反対に、「少しスリムになったかな」と思うときは、
空気をたくさん吐いているような感覚です。
呼吸の感覚で言うと・・・。
空気を吸う感覚が主体になっているときが、「太ったな」と感じるときで、
空気を吐く感覚が主体になってくると、「痩せたな」と感じます。
つまり、吐く息と吸う息のどちらが主体であるかで、やせる、太るが決まってくるように感じます。
スポーツをする時は、吐く息と吸う息では、吐く息が主体になっているように思います。
※実際には、吐く息と吸う息の量的関係は1:1だとおもわれます※
運動すると、体内から二酸化炭素を排出するために、
からだが吐く息を主体にしているのだと考えられます。
反対に特に運動をせず、過食気味の状態になると、
今度は、取り込んだエネルギーを燃やそうと酸素を取り入れようとするために、
からだが吸う息を主体にしているのだ、とも考えられます。
もう一点・・・
吐く息が主体のときは、関節も筋肉も縮まろうとしていると考えられます。
体の中の筋肉では、肋骨同士を結び付けている肋間筋のうち内肋間筋が主体になり、
腹部でも腹斜筋(内外とも)と腹横筋が働いています。
反対に、吸う息が主体のときは、関節も筋肉も伸び広がろうとしていると考えられます。
筋肉的には外肋間筋が主体になっています。
さらに、吐く息が主体のときは下腹部に重心があり、
吸う息が主体のときは胸部に重心があると感じることが出来ます。
そういう理論から考えますと・・・。
基本的には吐く息:吸う息=6:4ぐらいで、吐く息を主体にした方が、
からだが引き締まり、動きやすくなると考えられます。
では、具体的にはどのようにすればよいかということですが・・・。
呼吸する時間で考えるならば・・・。
「5:3」を意識して、吐く息を5つぐらいで、吸う息を3つぐらいで行なうようにします。
そうすることで
①呼吸も深くなり、からだも引き締まる方向性をつかんできます。
②からだの重心も下腹部に下りやすくなります。
間接的ですが、③息を吐き出すことで筋肉の代謝も上ってきます。
もちろん、代謝には酸素が必要ですが、排出のための路が出来るという意味で代謝力が上っていくと思われます。
このように呼吸を意識するだけでも、代謝が変わってきます。
例えば、ウェストを細くしたい!!!と考えるなら・・・。
⇒
細くなっているウェストをイメージしながら、下腹部を引き締める呼吸を10回くらい行なうのです。
そうすることで部分痩せを目指すことも可能になるでしょう。
運動を積極的に出来ない場合は、
以上のような方法でしっかり呼吸をし続けると、体が引き締まる結果が出ると思います。