爪のお話
2014.04.17
みなさん、爪ってこんなに身近にあるものなのに意外と知らないことが多いのでは?
自分のからだについて知らないことがあるんです。
東洋医学では、最初の診察で顔の表情、色、つや、眼、鼻、口元、舌など、
あらゆる所を観察してそのご本人の健康状態を見ます。
その次に手の爪の状態も診ます。
爪がどういう状態であるか?これはとても重要な意味を持っています。
爪は指先を保護しつつ間隔を助ける働きがあります。
手の爪があることで小さいものをつかめたり、
足の爪は歩行の際にカラダを支え安定させることが出来るのです。
では、爪ってどんなものなのでしょうか?
爪って、骨の一種だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は皮膚が硬く(角質化)なったものなのです。
おもな構成要素は、タンパク質のケラチンといわれる物質で、
水分を12~16%と0.15~0.75%の脂肪を含んでいます。
ただ、水分に関しては、外的環境によって左右され、
あまり長い間水分を失っているともろく割れやすくなります。
爪は1日に約0.1ミリ、1ヶ月で3~4ミリ伸びるので、
爪に異常があればその部分が作られた過去の健康状態がわかるとされています。
健康な爪は薄いピンク色で表面は滑らかですが、表面に縞模様が現れることがあります。
多くの人に見られる「縦すじ」は、加齢によるものであまり気にすることはありませんが、
「縦すじ」が強くなりすぎている場合には無理なダイエットによる栄養不足の場合があります。
「横すじ」がある場合は、その筋が入った当時の健康状態が悪かったことが考えられます。
根元から3ミリ付近に出ていれば、約30日前に何かあったと考えられます。
原因とすると、「ストレス」、「栄養不足」、「不規則な生活」、「皮膚病」などが
上げられます。
自分のカラダを観察して、その一つ一つに感謝することで、
自分を大切にして日々を豊かに暮らしていけるのではないでしょうか?