接骨院と整体院の違い
2012.05.23
お客様によく聞かれます。
「接骨院と整体院とは、何が違うのですか?」
簡単に説明します。
接骨院・整骨院(この2つは、基本的に同じ意味と考えてよいと思います)は、
柔道整復師という国家資格試験に合格した、厚生労働大臣の免許状を持っている方が、開業するものです。
そのため、仕事の内容は「打撲、挫傷(筋肉や腱の損傷)、骨折、脱臼など」を治療するところです。
現在の日本の医学は、基本を西洋医学においています。
その中で、整形外科のお医者さんではありませんが、
柔道整復師は、「治療」行為が認められているので、保険が適用できます。
ただし、骨折、脱臼、打撲および捻挫(肉離れなどを含む)の施術を受けた場合のみが保険の対象となり、
単なる肩こり、腰痛などに対する施術は、全額自己負担になります。
施術は、「柔道整復師」と名前がついているので、もともと柔術の技術をベースに、「治療」を行っています。
治療時間は、比較的短いです。
では、整体はというと、民間資格です。
医療行為=治療はできません。ですから、保険はききません。
「治療」とは呼べませんので、「施術」と言います。
整体の施術は、全身の様々な側面から手技のみでアプローチして、
からだ全体のバランスを整え、自然治癒力を高めます。
1回につき、45~60分くらいかけて、丁寧にからだのバランスを整える施術所が多いようです。
値段はマッサージなどと違い時間ではなく、
1回の施術につき●●●円(これは施術所によってかなり違います)としています。
施術は、東洋医学をベースにしたものが多く、
理学療法、中国整体、日本の古武道、カイロプラクティック、オステオパシーなどの
色々な手技が入り組んでそれぞれが発達し、独自の考えのもと、現在のように多数の流派が存在します。
要するに・・・
「接骨院・整骨院」:「打撲、挫傷(筋肉や腱の損傷)、骨折、脱臼など」を治療する治療所
「整体院」:からだ全体のバランス調整をする施術所
・・・と、こんなところでしょうか。
ですから、よく言われる「骨盤調整」などは、整体院の分野になります。
それぞれの良さと悪さを理解していただいた上で、
利用される方が、ご自身の判断と責任で選択されることをオススメします。