腰の痛み その1
2012.11.13
「腰がだるい~」「腰が痛いっ!!!」
当店に来店される方の7割のお客様が、「腰痛」を訴えます。
特に季節の変わりめには、腰痛を悪化させ「ギックリ腰」で来店される方が多いです。
では、人はなぜ、「腰痛」になるのでしょうか?
元来、「腰痛」は、人類が2足歩行になったときから始まったと言われています。
それまで横向きであった脊椎が縦になったことで、腰に重力が直接かかるようになってしまったのです。
すると、徐々に時間の経過とともに、骨の間にある『椎間板』といわれるクッションが膨らんで、
外側に張り出してくるのです。
そこで、いろいろなトラブルが発生するのです。
ただ、腰痛が起こったときに真っ先に考えなければならないのは、
「この痛みはどこからくるのか?」ということです。
①内臓の異常からくるものなのか?
②骨や筋肉の異常からくるものなのか?
・・・ということです。
①の場合はすぐに内科に行かなくてはなりません。
①の問題ではないということになれば、②の問題として捉えることができます。
私自身の話になりますが・・・。
8年位前、外出中にシクシクとお腹と腰が痛み始めました。
目的地に着いたときには激しい痛みになっていて、便意を考え、すぐにトイレに駆け込みましたが、
何も変化がなく、また車で家まで帰りました。
その後も、激しい(のたうちまわるほどの)痛みが続きました。
いつもの腰痛なら横になり、
一定の角度を取れば痛みが治まることを知っていましたので、そのようにやってみましたが、
まったく効果がありません。
ほぼそのまま夜中8時間ほど、痛みに耐え続けました。
途中でシップなどを貼ってみたところ、少しだけ楽になりました。
意識がなくなったのは、寝てしまったからなのかどうかは分かりません。
朝、気がついたとき、あら不思議!痛みがなくなっていました。
動けるようになったので、総合病院にいき事情を話したところ、
「多分結石が動いたのでしょう」
ということで、
いろいろな検査をしてもらいました。
結果、尿路結石であった可能性が高かったのですが、石の存在は確認できませんでした。
このように、単なる腰痛と捉えてしまったので、病院にいくのが遅くなってしまったのです。
私の場合は、結石くらいで幸運だったのですが、
本当に内臓疾患であったり癌や、感染症だったりしたら、一刻を争うことにもなりかねません。
(ちなみに膵炎の場合は、丸まったほうが楽になるというのが特徴だそうです)
そういうわけで、まず大切なのは・・・。
生命に直結する病状なのか、
骨や筋肉の故障に基づくものなのか、速やかに、的確に判断する!
・・・ことです。
前述しましたが、
内臓に関する疾患が疑われるのは、どんな姿勢をとっても疼痛がある
・・・のです。
ある一定の姿勢で痛みがおさまっている場合は、骨や筋肉の異常からくるものだと判断されます。
それでは、次回は腰痛の症状に入っていきたいと思います。